今回「2歳半の娘さんと一緒に、アップライトチェアを実際に使ってみませんか?」
というモニター依頼を引き受け、なんと我が家に期間限定ではありますがステキなアップライトチェアが届きました。
家具に詳しいわけではない完全素人目線で、国内メーカーのアップライトチェアと今使っている某海外メーカーの有名子どもチェアと徹底比較してみましたよ。
本能的にアップライトチェアの方が好きだと言う娘
某有名子どもチェアとアップライトチェア、まずは座面の違いが大きい
我が娘は、2歳半のわりにはだいぶしゃべりが達者なのですが、まだ「なんで好きなん?」
という質問には「好きやけん好き!」としか答えられない、「なぜ」の概念がはっきり形成されておりません。
なぜアップライトチェアの方がいいのか尋ねてみたのですが、「好きやけん好き!」という、
某社の名CMで鶴瓶師匠がコメントする「うまいもんはうまい!」を思い出させるほどの
本能的な答えしか返ってこないのでした…
(西日本在住で、30代後半の人しかわからないネタかもしれぬ…)。
ただ、その彼女の「本能」の部分で「こっちがいい!」と即答したところに意義があるように思うのです。
姿勢が良くなるということには、彼女は気づいてはいないのかもしれませんが、
真っ平の板座座面の某有名子どもチェアよりも、クッション入りのおしりに
やさしいアップライトチェアの方が、座り心地がいいことが、彼女のお気に入り
ポイントの1つかと推察しております。
背もたれの大きさと、ゆるやかなカーブがなんとも背中に気持ちいい
さて、某有名子どもチェアもアップライトチェアも、どちらも大人になっても使えるというのがウリのチェア。というわけで、私も実際に座り比べてみることにしました。
某有名子どもチェアも、シンプルな背当たりなのに、丸みがちゃんと背中にフィットして
、なかなかのホールド感。…なのですが、アップライトチェアには残念ながら敵わなかった…。
シンプルに申し上げると、アップライトチェアの背もたれは、背当たりうんぬんを語るというよりも、
座った瞬間から背中が「包まれている」ような感覚に陥ったのです。
アップライトチェアは上下方向に広く背もたれがあり、かつ、横方向にも縦方向にも
繊細な三次元曲面が描かれているのが素人の私でも分かります。
『子どもたちの姿勢を守る椅子』と銘打って製作されているだけあるな、とこの時点で実感しました。
重量感=安定感? その重さにはじめは仰天!
一旦話を過去に戻して、娘に披露する前の、アップライトチェア到着時のエピソードも恥を忍んで紹介させていただきましょう…。
ドライバーさんが配達に来て、玄関口で受け取りのハンコを押して、いざ箱を持ち上げようとしたら、箱が大きく、手を引っ掛けるところがどこにもないこともあり、箱が全然持ち上げられないんです。「何これ…おっ…重い…」
すんなり箱を持ち上げられなかった私を見て、「大丈夫ですか…」と心配そうに尋ねてくださったドライバーさんには、「大丈夫です!運べますから!」と
力自慢の私はニッコリと笑顔(←でも目は笑っていない)で伝えたものの、
結局、そのあと「ふーんっ! あ…あれ…、これ、この段差が持ち上げれんのか?
は…はう~っ」などとぶつぶつ言いながら箱と格闘を始めたもんだから、
見るに見かねたドライバーさんが「私がおうちの中まで入れますね…」と
苦笑しながら手を貸してくださいました。
わずか2メートルほどの距離だったんですけれど、四苦八苦しちゃうほどの
重量感だったのであります。
しかしいざアップライトチェアを箱から出してみれば、悪戦苦闘したことが
ウソのように(当然ですが)、女性の私でも楽に持てました。
『母をたずねて三千里』じゃないですが、一つ一つのイスたちが、さまざまな荒波を乗り越え、壮大な冒険をし、時を越えて作り出されているということに涙しろ、とまでは言いませんが、イス選びのときに、実物を見るだけではなく、触ったり座ったりして、労をねぎらってやってください。
そして、もしそのイスがあなたのおうちにお嫁入りすることができたとしたら、イスにとってはそれ以上の親(デザイナー&職人)孝行はございません。
でも、実際に使ってみて思ったのが、この重量も安定感を得るための大切なポイントなんじゃないかということ。
アップライトチェアは食事用のイスであったり、勉強するときのイスであったり、たぶん使う用途が決まれば、そんなに持ち運びする必要がないはず。
ということは、すっと座るときに引き、使い終わればテーブルorデスクに納める、
という単純な押し引きしかしないチェアですから、重量は全く気になりませんし、
反対にグラグラしない安心感をもたらしてくれますね。
工具いらずの座面と足置き高さ調整機能が好印象!
小さい子どもは成長も早く、私の娘もチェアに座るようになった7カ月ごろから
現在まで約2年間のうちに、なんと67センチから90センチにまで到達し、
これまでの成長っぷりは目を見張るものでした。
そんな子どものためには、チェアの座面の位置や足置きの位置を、
微妙に調整してやることも必要になるわけですが、アップライトチェアは
工具いらずで簡単に調整ができ、しかも、座面は12ミリ刻みで14段、
足置きは15ミリ刻みで16段の調整スリットがあるので、繊細な座り心地にも
対応できるんだなぁと感心しています。
座面と足置きは、その段階に合わせた最適な奥行になるように設定されている
というのも、姿勢のことを突き詰めて考えるなぁ…とこれまた納得。
某有名子どもチェアは、座面も足置きも水平に押し込むタイプのものなので、
奥行きは自分で調整しないといけないですからね…。
これ、なかなかにハードルが高い…というか、最適な奥行にするのって、なかなか難しいですもん。
価格はちょっと高めかもしれませんが、長い目で見ればコスパGOOD!
税込で45000円前後~という販売価格設定のアップライトチェア。
うっ…ううぅ…。ちょっとこの金額だけ見ると、予算の都合ですぐにチェアのセレクトから
外れてしまいそうにも思えるのですが、ちょ~っと待った~っ!
実は、私がイメージ買いした某有名子どもチェアと比較しても、
そんなに大きく変わらない値段なんですね(某大手ネット通販サイトで
調べたところ、本体が約3万円、ベビーセットが8000円弱で、ベビークッションセットが7000円ぐらい=45000円になりますな…)。
今となっては、なぜ2年前のあのとき、このチェアの存在を知って、
じっくり比較検討しなかったのか…と悔やみまくっている私…(涙)。
このチェアのことを何も知らなければ、その値段の高さには驚いただろうけど、
実物を体験してしまった今となっては、じっくり考えれば迷わずに
このアップライトチェアにしただろうな…と、血がにじむほど唇かんでいます…。きぃ~っ!
張地色は自宅で見ながら選んで、そのプロセスも楽しもう!
というわけで、悔しいついでに、某有名子どもチェアがまだ我が家に来ていないころにタイムスリップしたつもりで、私仕様のアップライトチェアを妄想注文してみようかな…。
…って、えええええっ!? ボディカラーが10種類あって、布地とビニールレザーから
選べる座面が合計20色もあるんですかぁっ!?
え…選べない…。すんなり選べない…。妄想なのに数週間悩んで、さらなる悔しさゆえに
唇が血まみれになってしまう…。
とか言いながら、娘にアップライトチェアラインナップのweb画面を見せたら、
迷わずにピーチを差して「これ!」とのたまいます。
負けじと私も「うんそうね。でもさぁ、ピーチもかわいいけど、ボディはブルーで
座面はミモザの組み合わせとか、絶対かわいいと思う~」と
娘(たぶん私が言っていることの半分も理解していない)と張り合ってみました。
そんなふうに、子どもと一緒に選ぶプロセスも楽しめそうなアップライトチェアですが、
張地の色を手元で確認できるサンプル郵送サービスも丸徳家具店は用意してくれているんですって!
有料にはなりますが、座面張地サンプルを送ってくれるので、実際の色を見ながら
自宅で家族と「ああでもない…こうでもない…」と、この際妥協せずに意見を
戦わせることができますね(笑)。
このサービス、サンプル到着後1週間以内に丸徳家具店のオンラインショップから
アップライトチェアを購入すれば、届いた座面張地サンプル代は無料となりますので
購入を決定している人はぜひぜひ安心して活用してくださいね!