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村澤一晃と丸徳家具のデザイナーズコラム

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デザインの裏話!普段聞けない
貴重な話が飛び交う

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※赤字は休業日です

通信2 「pepe」編

いつもと変わらない日常に、
ふらっと現れたのは、
まぎれもなく・・・
デザイナー 村澤 一晃

pepeを想う

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いつも思うのですが、九州から北海道まで製作工場に定期的に足を運び納得いく新しいデザインを誕生させるスタイルには村澤さんのパワーを感じます。
それとあの食欲と酒の強さのパワーには脱帽です(笑)
私も製作の現場で職人さんとお話する事が大好きで、できる限り全国の製作工場へあしを運ぶように
しています。時々村澤さんとも一緒になりますね・・・

展示会をきっかけに、全国を歩き回る開発の事を「股旅デザイン」と呼ぶようにしましたが、最初は全国家具産地を取材して廻ったときに覚えた味です(笑)
モノつくりは、作り手の懐に飛び込んだ方がよい話が聞けます。私たちの世代では、先代たちのように
「指導」ができませんので、とにかく現場の声が大事。それには、工場に一緒に入って、汗かくのが一番
ですからね。
食欲とお酒は、、、、まあ、地域性に育てられたという事で。
佐藤さんとは、妙に工場の好みもあうようで、旭川や徳島でも会いますね。

私の製作工場訪問が始まった頃に行ったのが、宮崎椅子製作所です。
そこで最初に見た椅子が完成直前のpepeでした。
その時の感動は今でも忘れません。「これだ~!!」と思いましたよ。

この椅子は私も一次試作を見たときに
「これだぁ〜〜〜」と思いましたよ。
でも、まさか完成前の試作を販売店の方に見せていたとは、その時は知りませんでした。多分、宮崎社長も「これだぁぁぁ!!」と思ったのかもしれません。
最初はアームレスタイプからスタートして、途中からアームタイプの開発も平行して展開しました。
単純に見えて結構手間ひまかけたデザインです。

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そうですね、どこをみても良いバランスになっていますよね。
ところで村澤さんの椅子の名前にはよくイタリア語が登場しますが、pepeの名前の中にもイタリア語が
使われていたりして・・・?

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日本語のネーミングが下手でして、、、。
しかもイタリア語は音もいいし、覚えやすいのでね。
たいがいは「形」や「関わり」を名前にしますが、
これだけは別でした。
pepeとはイタリア語で胡椒という意味です。
この椅子を作り上げている技術がとてもすごいのですが、これ見よがしでなく、まるで料理の隠し味の胡椒のように技術が活きている。
デザインがスパイスで引き立てられている意識が強かったので、pepeにしました。


pepeはデザインを形にする為に技術が使われ、またその技術がデザインの一部になっていますよね。
アームの接合部分に使われているフィンガージョイントがその一つだと思いますが、とても良い味出していますよね。

フィンガージョイントというのは、その名の通り
「指を組む」ような接合方法です。宮崎椅子製作所と会うまでは、このジョイントを使った椅子はデザインしたことがなかったのですが、最初の見学の際に工場ではこれを多用していて、しかも、もったいない使い方をしていて(笑)。
これならもっとデザインに活かした方がいいと!
強度を出す為にもとても有効ですし、構造的にも挑戦ができたのはこのジョイントのおかげです。
そして、もちろんデザインのアクセントとても活躍しています。

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垢の木って、パーツによって木の色の濃淡があるので、その濃淡を利用してフィンガージョイントが良い具合に現れ、無垢の木のナチュラル感が出ていると思います。
それとフィンガージョイントによってデザインの可能性も広がっている訳ですね。
そしてデザインといえば他にも、あまりみなさん気づかれないのですが、アームの部分は一見丸く見えますが、実は丸みの大きい四角の断面をしていますよね。あれも隠し味の一つだと思いますが・・・

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これも、作り方と関係があるのですが、足先を細く見せる為に丸い断面を作りましたが、そのままの断面で連続させては肘の当りも悪く、ジョイントの強度にも不安がありました。
そこで一番太い肘の部分では、少し平面が残る「角丸」の断面になるようにしています。
これ、見た目はほとんど気がつきませんが、意外と手はしっかり感じてくれますね。
その辺は確かに隠し味的です。


そしてもう一つの隠し味がpepeアームレスの背から前脚につながるあの肘の角度!
始めてみた時に、いままでに無かった大胆な使い方だと感じました。そして座ると分かるのですが、
あの肘の機能性も抜群ですね。

じつは、私はこの角度をあまり大胆とは思っていなかったのですよ。ごく自然に「邪魔にならないアーム」を考えた結果でした。
アームは、本来肘をかける部分ですから平でしっかりついているのが基本ですが、それだと、出入りのときは邪魔になる。だからこれまでアームチェアというのはあくまでもアームレス4脚にお父さんだけアーム付き!
みたいに特別な存在でした。でも、これだと、肘をしっかり受け止めなくても手を支えてくれます。立ち上がるときのサポートにもなるし、何より邪魔にならない。
アームレスと言うより、本来はアームとアームレスの中間なのですが、いい言葉がなくてアームレスと呼んでいます。

お店でpepeアームレスチェアを説明する時、肘が有りますが、もっとはっきりとした肘があるpepeアームチェアがありますので、こちらは肘が有ってもアームレスになっちゃったんです。と笑い話のように説明します(笑)

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pepeはアームレスからスタートしたと話しましたが、アームレスだからこそこのデザインが成立したと言ってもいいぐらいなんです!
そのとき、アームもアームレスも同じ価格にしよう!と勢いで宮崎社長に提案して、あまり深く考えずにそのまま発表しました。この価格設定も斬新だったらしく、そのせいか、アームの方の売れ行きが良くなってしまいました。アームレスに愛着のある私としては、実は複雑な気持ちなのです(笑)。

そうですね、アームレスも充分人気のある椅子ですが、アームチェアの人気に追い付けば良いですね。
しかしそれだけアームレスが売れたら、これ以上の生産待ちでお客様にお待ちいただく事になりますね。
私はそちらが複雑な気持ちです(笑)

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